はじめに
以下の方を読みました。
アジャイルについての本は、3〜4冊目くらいになります。
ある程度、アジャイルについての考えや実践を通して内省を行なったり、記事を読んだりしていたのもあり
薄らとアジャイルについての知識や行動について身についてきていました。
しかし、いろんな職能に当てはまるプラクティスゆえに、抽象的な概念が多く、なかなか効果を最大化するというようなスキルには変えにくいのもアジャイル。
そう言うわけで、アジャイルについての本をどんどん読んでいこうという一環で読むことにしました。
本記事は、内容にはほぼ触れず、読んだ感想だけを書こうと思います。
感想
上記でも書いたように、いろんな職能に対して適用できるプラクティスとして、 アジャイルが存在していることが前提となります。
どうしてもエンジニアをしていると、開発に焦点が当たりがちになりますが、 開発以外にも適用することができます。
むしろ、開発以外にこそアジャイルを組み込まないと、 サービスの最大化を図ることができないのだと思いました。
アジャイルを取り込むことで
開発以外にアジャイルを取り込むことでどうなるか
多くは、サービスを取り囲む全員の向いている方向が定まるというのがあります。
それは何に繋がるか
それぞれの職能でやるべきことが、一点に向かって絞り込まれていくというところになります。
チーム横断でのコンテキストの共有や、価値基準についての話を行うことができることで、 より早い理想の実現を可能にしていくのがアジャイルの基本となってきます。
アジャイルは必須か
どんなチームにもアジャイルが必要かという疑問については、「完璧なアジャイルは必須ではない」というのが答えになります。
アジャイルというのは取り組みのことであり、こういったことをすれば良いといったプラクティスがあるだけで、それに従うことが前に進むことに繋がるわけではないということです。
つまり、アジャイルにおける考え方、「顧客を引き込む」、「必要性について話す」、「全ての準備が整った上での開発ができている」など、必要な概念を必要な分だけ取り入れればいいのです。
アジャイルを取り入れるから、全ての考えに従う必要があるという考えはいらず、顧客と対話ができているなら、それはすでにアジャイルに取り組んでいると言えたり、マーケティングやセールスと方向性を共にできているのであれば、それはアジャイルが導入されていることにつながります。
なので、それらが必要ない仕事については導入する必要がないという認識になります。
例えば、必要なものが明確で、これが欲しいというのが決まっているものについてはアジャイルというより、どう実現するか、だけに焦点を当てればいいので、実現工程にのみ部分的なアジャイルで事足ります。
そして、アジャイルを行うことも、そのチームの構成や、人、組織体系によって行うことが異なるので、「これ」といった完璧なアジャイルが用意されているのではなく、アジャイルの考えに則ったチームごとのやることを選定していくことが必要になるかと思います。
「なぜ」、「どのように」、「どのようなもの」を洗い出し、話し合う。
それができるだけでも、十分アジャイルを取り込んでいると言えるでしょう。
方向性が全く見当違いの職能チームで構成されていたら
方向性が定まらなければ、話し合いもできないかもしれません。
そう言った時に必要なのが、方向性の統一化になります。
これも結局概念で、方法は自分で編み出す他ないです。
ただ、この本にはこうするといいよといった示唆はあるので、実践するだけでも効果を得られることでしょう。
そういったこともあり、アジャイルの導入への最初の一歩を踏み出すには、この本は分量、内容共に手軽な感じがあります。
まとめ
アジャイルの導入は個人的にはすごくワクワクする話です。
これまで、沈澱していた底にある物を掘り起こし、再びそこに新しい風を吹き起こすような新鮮さを感じます。
しかし、それはコップの中のココアのようなスプーン一振りで混ざり合うようなものではなく
針金のような細いもので、プールの水を幾度となくかき回す必要があるほど大きく労力と時間がかかるものかもしれません。
そういった意味で、アジャイルというのは表面的なもので終わってしまうことが多いのかなという印象を受けました。
僕個人は今のプロダクトでアジャイルを採用していて、まだまだ未熟なアジャイルをしているという自覚はありますが
その中でも、少しずつ本にあるようなことを試してもいいし、アジャイルの概念に則っとって自分のやり方を試してみるなど、経験を積んでいければと思います。